小島正憲の凝視中国

暴動情報検証 : 2010年12月 & 中国の天災・人災・事故など 


暴動情報検証 : 2010年12月  
21.JAN.11
1.2.3.は実地検証済み。4.以下は未検証。ただし今月は新疆ウイグル自治区関連に特徴的な問題が発生した。これらの事象については、今後も引き続いて調査する必要があると考えている。 暴動レベル評価基準は文末に掲示。

1.12/05、江蘇省張家港市第一人民医院前で、約千人の民衆が病院の誤診に抗議。 暴動レベル0。

マスコミ報道 : 11/28、張家港市曁陽西路68号の張家港市第一人民医院で、5歳の児童が入院点滴中に死亡。12/05午前9時に、児童の両親が病院前で葬式を行ったところ、約千人の民衆が病院の玄関に集まり、病院の誤診の責任を追及して騒いだ。ただちに現場に数百人の武装警察が投入されたため、午後1時ごろ騒ぎが収まった。児童の両親がネット上で、医療ミスを告発したので、この騒ぎになった模様。関係者の調査によると、医者の診断は基本的には問題がなかったようだが、治療中の薬の使用方法が適切ではなかったという。現在、この病院の副院長、小児科主任が停職中、当番医者や当番看護士など18人が取調中。

  
       12/05 当日の病院前の様子 

実情 : 11/28夜9時半ごろ、この病院に風邪で来院した5歳の児童が、点滴開始5分後に苦しみ始めた。両親が慌てて急診室に運び込んだが、すぐに心臓が止まり、11時半ごろ死亡。その間、最初にこの児童を診た医師がすでに退勤していたり、適切な処置が行われなかった。また児童死亡後も病院側の責任者の対応が遅く、翌29日の午後1時まで児童は病院の大ホールに寝かされたままだった。これらの措置に怒った両親が、自分たちで棺を用意して、トラック2台で市政府への抗議デモを行おうとした。ところが病院を出たところで、すぐに公安などに阻止された。納得のいかない両親は、ネット上などに事実を書き込み、あらためて12/05に病院前で抗議の葬式を行ったところ、約千人の民衆が集まり、道路などが大渋滞に陥った。公安警察数百人が出動し、騒ぎを鎮めた。

  

・私見 : この張家港市第一人民医院は、年間来院患者数が70万人を越え、医師数は1156人というマンモス病院であった。また建物はきわめて立派であり、病室も清潔であり、最新の診察機器や設備が整った市立病院であった。しかし実際に病院内に立ち入って、診察の様子などを観察してみると、医師や看護士の態度が患者に親身になって尽くすという感じではなく、冷たく機械的な応対であった。中国では入院時に前金(担保金)が必要であったり、医師に付け届けすることが慣例になっていたり、医療の現場におけるモラルの崩壊が叫ばれている。今回の暴動は、そのような一面が、誤診に端を発し発展したものと考えられる。たしかにこの病院だけでなく、一般に中国の病院はすぐに点滴をしたがる。他の先進国は一人当たり年間2.5〜3.3本だが、中国は8本という調査結果や、抗生物質の使用量が中国はだんとつに多いという報告もある。これらは中国の病院が営利主義に走っている現れでもある。病院内には、診察内容などに不審がある場合の訴願手続きを書いた看板が掲げてあり、医師や看護士などへの付け届け禁止のポスターが壁に貼ってあった。

2.12/07午後6時ごろ、広東省恵州市恵城区小金口の金物工場で、元従業員が抗議の自爆。
                                                 暴動レベル0。

・マスコミ報道 :12/07午後6時ごろ、恵州市恵城区小金口の金物工場で、江西省出身の元従業員が爆弾を持ち込み、会社側に抗議しているうちに、爆弾が破裂し、本人が死亡。会社側の従業員6人が負傷した。この元従業員は勤務中に負傷し1年前に退職した男で、そのときは会社側から補償金2万元を受け取り、「今後一切の請求をしない」という示談書を交わし円満退社した。ところが1年後、会社側に再補償を求め、当日は警備員の制止を振り切って、工場内に侵入した。

  

・実情 : その工場は恵州市恵城区小金口長湖街5巷にある天鷹五金製造(恵州)有限公司という名の米国資本の会社で、医療器具や自動車部品を作っており、従業員数は200〜300名ほど。米国人技術者も駐在しているという。社歴は10年以上。工場のすぐ前の小商店のおばさんの話では、そのとき2回、大きな音がして工場の壁や屋根が吹き飛び、警察や救急車が駆けつけ、道が大混乱したという。

3.12/02未明、広東省恵州市恵城区麦地南路でウイグル族と漢族が喧嘩。ウイグル人1名死亡。
                                                   暴動レベル0。

・マスコミ情報 : 12/02未明、恵州市恵城区麦地南路で新疆ウイグル自治区出身のウイグル族と湖南省出身の漢族が、屋台の出店場所を巡って喧嘩。ウイグル人1名が殴られ死亡。双方6人が負傷した。現場にはただちに武装警察100人ほどが駆けつけ、大きな騒ぎにならないように鎮めた。

事件後、恵州市政府は、昨年6月のウルムチ暴動の原因になった韶関市の事件の再現にならないように、市内からウイグル族の退去を求めた。新疆ウイグル自治区でも、ウイグル族の動向の監視を強めたという。

実情 : 従来、恵州市恵城区には麦地南路の市場と恵州バス駅の周辺で、40〜50人のウイグル人が串焼きやナンを売る屋台の商売をしていた。
12/02の朝4時ごろ、ウイグル人4人と湖南省人2人が、麦地南路の市場の側の屋台の出店場所をめぐって喧嘩となった。双方に味方が加勢し大騒動になり、ウイグル人1名が殴られ死亡、6人が負傷した。

  
          喧嘩の現場

1/19に、私が現地調査に行ったときには、麦地南路の市場の喧嘩の現場付近にはウイグル人の姿はまったくなかった。かろうじてバス駅付近にナンを売っているウイグル人4〜5人がいたので、聞いてみると新疆ウイグル自治区の南疆のホータン近くの出身であるという。他の多くのウイグル人仲間が、故郷に帰ってしまったのかどうかは聞き出せなかった。

・私見 : 昨年の韶関市のおもちゃ工場のような集団就職ではなく、ウイグル族のこのような屋台形式の出店は、恵州市だけでなく、全国的に見られるようになっているという。
恵州市の市民(遊び人)の行動パターンは、完全な夜型になっており、食堂や屋台は夜の11時ごろにオープンし、翌朝の4時ごろまで続くという。私は深夜12時半ごろまで、その周辺を歩き回ったが、それが体力の限界でホテルに撤収した。

4.12/17、新疆ウイグル自治区で、「知的障害者強制労働」を報じた記者が暴行を受け、重体。
                                                  暴動レベル0。

・マスコミ報道 : 12/10、地元新聞の男性記者が、新疆ウイグル自治区トルファン地区トクスン県にあるカアンス建材工場で起きていた知的障害者の強制労働の実態を報道した。12/17夜、この男性記者は6人の暴漢に襲われ、意識不明の重体となった。ネット上では、工場に雇われた男たちの仕業ではないかとの書き込みがある。なお共産党中央宣伝部はこの襲撃事件についての報道を制限する指示を出していたという。

・12/13、トクスン県の警察当局は、この建材工場の経営者の李興林容疑者を逮捕し、この工場に知的障害者を派遣していた仲介業者の曾令全容疑者も逮捕した。曾令全容疑者は四川省渠県で養豚場を経営していたが、人手不足のおりから街中に流浪している知的障害者を集め働かせてみたところ、結構うまく行ったので、この事業を「知的障害者自立支援所」として政府に認めさせた。その後、曾容疑者は最大時130人余の知的障害者を収容し、全国各地に派遣するようになった。ただし知的障害者を受け入れた李興林容疑者は、彼らを工場内に閉じ込めて強制労働をさせ、入浴もさせず、食事は飼い犬と同様のものを与えるなどの虐待をし、賃金も各個人支払うのではなく、一括して曾容疑者に行っていた。曾容疑者から知的障害者の派遣を受けている他の業者の工場でも、ほぼ同様の状況であるという。

5.12/18、新疆ウイグル自治区屯奎市の新聞記者、暴行を受け脳死状態。  暴動レベル0。

・マスコミ報道 : 12/18、屯奎市の新聞記者の孫虹杰氏が、4〜5人の暴漢に襲われ脳死状態となった。孫氏は少し前に、新聞に屯奎市烏蘇鎮の政府関係者の家族が家を新築するために、地元のビルを強制的に立ち退かせた記事を書いたことがあり、これに恨みを持った者の犯行ではないかと言われている。

6.12/08、広東省深セン市の深セン一キン三福精密来料加工工場で、労働者100名余がスト。
                                                暴動レベル0。

・マスコミ報道 : 12/08、深セン一キン三福精密来料加工工場で、解雇された労働者100名余が、会社側の提示した補償金額の倍増を要求してストライキを行い、その後、代表者20名ほどが地方政府事務所に抗議のデモを行った。

会社側は現工場の賃貸期限が来たため、工場移転を迫られており、新工場では旧工場の労働者全員を採用する予定であったが、労働者側の都合により通勤できず退職する場合は、法定の退職金を支払う約束をしていた。地方政府事務所も会社側の言い分を全面的に認めたため、労働者側は解散。なお、この工場は東芝グループの傘下であり、主要生産品は東芝のコピー機の部品であったという。労働者の給与は1000〜3000元。

7.12/17〜19、陝西省宝鶏市岐山県の陝西九州島紡織有限公司で、労働者と警官が衝突。
                                                 暴動レベル1。

・マスコミ情報 : 2010年9月、国営の陝西第九綿紡織工場が倒産。その後、陝西九州島紡織有限公司が経営を引き継ぐことになったが、新会社が雇用する労働者数が少なかったことや、雇用されなかった労働者への補償金が少なかったため、12/17、1000名ほどの労働者が工場を占拠し、この工場の共産党書記兼副工場長ら2名を監禁した。

12/19、数百名の警察が工場に入ってきたが、数千人の労働者に押し戻されたため、その後再び3000名余の警察が投入され、大規模な衝突となった。現場では警察と労働者側双方に、かなりのけが人が出た模様。
なお、退職する労働者への補償金は、20年勤続者でも1万2千元程度だったという。

8.12/14、四川省叙永県の中学校で、生徒約2千人が食事に不満で騒動。  暴動レベル0。

・マスコミ報道 : 12/14、叙永県の中学校で、生徒約2千人が「食堂の管理者が儲けすぎている」と訴え、食堂を壊すなどして暴れた。この学校では最近、食料価格高騰のあおりを受け、食事の量が減り、また質も悪くなっていたため、生徒が怒ったという。なお、09年度には同省の隣の県の中学校でも、同様の騒動が起こっている。

9.12/26、四川省成都市綿陽区の富安百貨商店前で、政府関係者と通行人がトラブル。
                                                 暴動レベル0。

・マスコミ報道 : 12/26午後6時ごろ、成都市綿陽区の富安百貨商店前で、政府関係者4人が乗った乗用車が、たまたま車の前をふさいだ2人の通行人を、暴力的に排除したため、それを見ていた他の通行人が政府関係者を取り囲み、謝罪を求めた。その付近は夕方のラッシュアワーとも重なり、大勢の野次馬が集まり、交通が麻痺状態となった。政府関係者が謝罪しないどころか、自分が役人であることを誇示し開き直ったため、事態はなかなか解決しなかったが、地元公安局の責任者が駆けつけ、政府関係者に謝罪させたので、野次馬は解散した。

10.12/25、浙江省楽清市蒲岐鎮寨橋村で、元村長が轢死。  暴動レベル1。

1/01、浙江省温州市楽清虹橋鎮虹南線湾底村の大通りで、元村長の遺族が抗議のデモ。遺族と警察が衝突。

・マスコミ報道 : 12/25、楽清市蒲岐鎮寨橋村で、元村長の銭雲会氏が何者かにトラックの下に押し込められ轢死。
銭元村長は2004年4月から、村の農業用地146ヘクタールが、地元政府に無償で強制収用されることに反対し続けてきていた。最近になって、身の危険を感じていたという。
1/01、銭元村長の遺族や村民1000人ほどが、楽清虹橋鎮虹南線湾底村の大通りで、抗議の葬式を行ったところ、1万人ほどの群衆が集まり、交通が麻痺した。数百人の武装警察が動員され村民と衝突した。多くの村民がけがをし、拘束された。

※その他各地域の土地騒動。

・12/21、江蘇省無錫市恵山区陽山鎮で、工業区の整備のため強制立ち退き。村民にけが人が出る。
・12/22、江蘇省無錫市南長区揚名街道でも、土地収用にかかわる暴力事件発生。
・12/23、河南省鄭州市中原区朱屯村で強制立ち退き。村民が負傷。

11.12/27、湖北省武漢市で、下放引き揚げ者100人余が市政府の方針に集団抗議。
                                                暴動レベル0。

・マスコミ情報 : 12/27、武漢市政府前で、下放引き揚げ者100人が、市政府の社会保険政策に反対して抗議を行った。下放引き揚げ者とは、1960〜65年に政府の方針で、都市から農村に送り込まれた人たちのこと。彼らは年齢が高く農村生活になじめず、80年代には都市に戻り始めた。しかし政府が彼らの面倒をみるわけではなく、彼らは都市でも見放され、何十年もの間、社会の最底辺で暮らさなければならなかった。その彼らに、武漢市政府が新たな社会保険の規定を発表したが、わずか毎月710元をもらうために、手続き費用2〜3万元を納めなければならず、それに不満の人たちが抗議に集まった。


≪私の暴動評価基準≫

暴動レベル0 : 抗議行動のみ 破壊なし
暴動レベル1 : 破壊活動を含む抗議行動 100人以下(野次馬を除く) 破壊対象は政府関係のみ
暴動レベル2 : 破壊活動を含む抗議行動 100人以上(野次馬を除く) 破壊対象は政府関係のみ
暴動レベル3 : 破壊活動を含む抗議行動 一般商店への略奪暴行を含む
暴動レベル4 : 偶発的殺人を伴った破壊活動
暴動レベル5 : テロなど計画的殺人および大量破壊活動




中国の天災・人災・事故など : 2010年12月 
14.JAN.11
1.は実地検証済み。2.以下は未検証、情報のみ。

1.12/05、湖北省黄石市の湖北新冶鋼有限公司の工場内で火災発生。1名死亡。

・工場内で作業中の従業員がタバコを吸い、投げ捨てた吸い殻が側にいた人の衣服に付いていた液体酸素に燃え移った。その後、火災となり、工場内には爆発の可能性のある物が多いため、工場周辺の住民約2000人が避難。12/7朝、立ち入り禁止区域が解除。住民は自宅に戻る。

  

・住民の避難は、区民委員会が率先して指導。避難場所や食事の手配なども行う。会社側はなんらの支援もせず。一時、一部の住民が怒って抗議行動を行い、工場に出入りするトラックなどの妨害をした。その後は沈静化。この工場周辺は道路も狭く、その上、住居などの間を多数の工業用パイプが張り巡らせており、従来から危険視されていた。住民たちの間からは、移転要求が出ていた。

・湖北新冶鋼有限公司は中信泰富公司(香港の中信集団が大株主)の子会社。中信泰富公司は2008年決算で約120億元の赤字を計上。豪州鉱山への投資、為替運用に失敗したため。

2.11/30、広東省の新塘鎮大敦村で重度の環境汚染。

・新塘鎮はジーンズの世界的生産基地であり、ジーンズ工場が立ち並んでおり、その排水が周辺の河を汚染していると民間調査組織が告発。カドミウムが標準の126倍、検出されたという。

3.12/04深夜、貴州省凱里市のインターネットカフェで爆発全壊、火災発生。7人死亡、37人負傷。

・爆発した貸し部屋の隣から、爆発物の破片などが回収されており、インターネットカフェの経営者らが管理責任を問われている。当時このカフェには45人ほどがおり、ほぼ全員が被害にあった。犠牲者は若者がほとんどで、若者がカフェに入り浸る悪しき社会現象が浮き彫りにされた。

4.12/05正午ごろ、四川省甘孜チベット族自治州道孚県で草原火災。22人死亡。

・人民解放軍が消防と人民救助に当たったが、火勢強く、なかなか消し止められなかった。解放軍兵士15人、現地住民5人、林業従事者2人が犠牲となる。

5.12/07、貴州省遵義市紅花崗区長征鎮坪豊村で、崖崩れのためマンション半壊。

・崖崩れで2階建てのビルは完全に埋まり、隣の11階建てのマンションが半壊。マンション住民800人は、通行人の通報により、10分ほど前に避難したため、負傷者なし。

6.12/07夜、河南省三門峡市?池県の河南義馬炭鉱集団巨源炭鉱でガス漏れ事故発生。26人が死亡。

・地元当局がただちに救出活動を行ったが、この炭鉱には坑内地図もなく、鉱夫から聞き取り調査をして地図を急作成し救出活動に当たった。また坑内に残された鉱夫の人数もはっきりせず、救出活動が遅れた。なおこの炭鉱は老朽化しており、近く廃坑にする予定になっていたという。

.12/08、山東省聊城市陽谷県の山東中石薬業公司で貯蔵タンク爆発。

・アルコールや溶剤などの貯蔵タンクが、朝5時ごろ爆発炎上、夕方6時ごろに鎮火。従業員1人が大腿部骨折、6人が軽いケガ。一時、この企業の従業員と周辺9村の住民8000人が避難。

8.12/09、大連市の大連海洋大学付近の防波堤が大波で倒壊。

・全長200mの防波堤はそのほとんどが、4〜5mの大波で倒壊。老朽化や地盤の緩みが原因と見られている。

9.12/14午前9時ごろ、広東省深?市の地下鉄1号線国貿駅構内でエスカレーターが逆走、24人が負傷。

・ラッシュアワー時で、同エスカレーターには70〜80人ほどが乗っていた。突然、急速度で逆走したので、全員が相次ぎ転倒。負傷者は24人、原因は不明。

10.12/17から6日間連続で、甘粛省蘭州市に汚染警報発令。

・この6日間、蘭州市内は終日、空気汚染がひどく街中に霧が立ちこめたような状況であった。蘭州市政府は冬季大気汚染緊急警報を発令し、街のすべてのバーベキュー屋台を営業停止にし、市民やサービス業の石炭ストーブを使用禁止、排気基準を超える車の運行禁止、石炭ボイラーを使用する工場には環境保護基準を徹底、すべての建築現場では防塵対策を講じさせ、立ち退きなどの工事は一時停止させた。

11.12/18午前7時ごろ、浙江省平湖市近郊の華辰能源有限公司でプロピレン貯蔵タンク爆発炎上。

・45台の消防車が出動。火は2時間後に鎮火。死傷者不明。

12.12/20、中国国家電網公司は石炭不足のため、電力使用規制発表。

・大雪で各地の交通が麻痺しているため、発電用の石炭の供給が間に合わす、深刻な電力不足に陥る可能性のある地域に電力使用規制を発表した。今回の石炭不足を、政府が進めている中小零細炭鉱の整理政策に問題があると指摘する声もある。

3.12/23深夜、寧夏回族自治区中衛市中寧県の寧夏天元モウ業有限公司でガス漏れ、3人死亡、21人ガス中毒。

・工場内の化学反応工程で、ガス漏れ事故が起き、従業員24人が中毒症状を起こす。3人が死亡。工場側の説明では硫化水素が漏れた疑いが強い。近所では日常的に悪臭がただよっており、地元住民は困っていたという。この企業は世界でも最大規模の電解マンガン生産工場。

14.12/25午後1時、江蘇省塩城市の朱瀝溝河で、運搬船が鉄橋に衝突、橋崩壊。

・石炭運搬船が鉄橋に衝突したため、橋が崩壊。この橋には、従前から船がよく衝突しており、この状態を放置しておいた地元当局に非難が集中している。この橋は両岸住民の重要なライフラインとなっており、早急な復旧が求められている。

15.12月、江西省九江市九龍村、水道水が茶褐色になる。

・村民によれば、数か月前から、村では水道水が茶褐色となりまったく飲めなくなったという。この村の水道企業は個人経営から政府へ、さらに個人へと3転しており、責任の主体があいまいになっているという。水道企業が経費節約のため、必要な浄化処理を行わっていない可能性が高い。加えて最近、水道代の値上げがあったばかりで、村民の怒りは収まらない。

16.12月、河北省容城県沙河営村の農民、地下水汚染に抗議。

・この県には、大型製紙工場とシャツの大型生産工場があり、その工場排水で明らかに地下水が汚染されているという。村の用水路には、製紙工場や捺染工場から茶褐色の汚水が流れ込んでおり、農民たちはその水を利用して育てた作物は自らが口にせず、全て売りさばいてしまう。自家用には400〜500mの深い井戸を掘って対応しているが、それでも安心できないという。

17.12月、広東省で新たに17種の職業病が増加。

・広東省で開かれた職業病予防院開設50周年の祝賀会で、この12年の間に広東省では、新たに17種の職業病が出現したと報告された。その中でクロム鼻病と職業性メタノール中毒の2種類は、今年新たに判明したものである。具体的な患者数は公開されていないが、少なくとも数百万人の労働者がその病を患っており、しかし効果的な治療と賠償を受け取ることができていない状況である。

18.12月、「果物・野菜洗浄器」の誇大宣伝がばれる。

・北京市で、「活性酸素技術応用、殺菌率99%、農薬分解率95%」とうたった「果物・野菜洗浄器」が、内部告発によって、誇大宣伝であることが判明した。最近、消費者の食品安全志向が高まったことによって、この種の商品が飛ぶように売れていたが、その効果は20%ほどしか期待できず、インチキ商品であることがわかった。むしろ悪い商品の中には、オゾンを発生させると同時に発ガン性物質を含む濃度の高い窒素酸化物を発生させるものもあり、多く吸いすぎると健康に害があるものもあるという。